太陽光 売電単価 予測

さて、前回の記事では売電市場分析がまちがっていることに気づきましたので、今回は修正したものを書きます。

 

※ここでも買電・売電という表現は、一般消費者およびソーラーパネル設置者の立場で通します。

もくじ

 

1. 結果

 

2. 分析

 

 2-1. 需要量が少ないとき
 2-2. 供給量が少ないとき

 

3. まとめ

 

結果

 

前回は若干ぼかし気味でしたが、今回はほぼ完全市場という仮定で考えましたので、単価について明確に結果を書いておきます。

 

均衡点は、

 

“買電単価=売電単価”

 

になります。

 

 

 

分析

 

売電市場(※ソーラーパネル設置者からみて)です。

 

P:単価
X:取引量

 

とします。

 

本来はいろいろと仮定を置くべきなのですが、相変わらず雑にいきます。

 

Ss:ある電力会社と契約しているソーラーパネル発電者の供給曲線
Ds:ある電力会社の需要曲線

 

単価の決定権は電力会社にあるとする。

 

Ssはソーラーパネルで発電しているぶんなので、売電価格に応じて短期的に調整できるものではないことを考えれば、供給曲線は右上がりにはならず、量に対して垂直になる。(※ここが前回考慮していなかったところです。)

 

そして短期的な需要Dsは、“買電市場の均衡電力量-電力会社の発電量”(こではXp´とする)により決まり、これも売電価格によって直接変化することはない。

 

つまりこちらも量に対して垂直になる。

 

 

 

さて、均衡取引量はどこになるでしょうか?

 

それは、DsかSsの少ないほうに合わせて調整されます。

 

言葉のみで説明するなら、

 

  • 需要量が少なければ発電が制限される
  • 供給量が少なければ全部買われてあとば電力会社がなんとかする

 

という結果になります。

 

それぞれ見ていきます。

 

 

需要量が少ないとき

 

売電市場

 

このときはギャップのぶん、抑制がかかります。
電力会社はXp´以上買い取っても余らせるだけですので買いません。逆にXp´以下の買い取りなら、どこかで停電します。

 

買い取ってもらえないので、ソーラーパネルの設置は進みません。
しかし電力会社としてはソーラーパネル発電者が余らせているぶんは安く買えるので、売電単価を下げて買おうとします。(※電力会社自身が発電するより安く済ませられるなら買う。しかし現在は固定価格買取のため売電単価下げられず。)

 

 

供給量が少ないとき

 

売電市場

 

何らかの理由でギャップが生じていますが、このままでは停電しますので、電力会社は即座に足りない分を発電し、Xp´を動かします。

 

“Dsは、買電市場での均衡取引量−電力会社の発電量”

 

であることを思い出してもらえたら、電力会社はDsを即座にシフトさせることができるということがわかりますね。
この場合はギャップのぶん、電力会社は発電量を増やします。増やさなければ停電します。

 

 

 

ここで買電市場に戻ってみます。

 

電力会社が発電量を増やすとき、買電市場でも変化が起きます。
当初の均衡予定より多くの発電をしなければなりませんので、電力会社が追加で発電する単価は、均衡価格よりも高いものになっています。(※限界費用逓増)

 

実は、買電市場の供給曲線Spは、

 

“電力会社の発電予定量+ソーラーパネル発電者から買い取る見込みの量”

 

の合成曲線なのです。

 

買電市場

 

それが取引のその場になって、ソーラーパネル発電者が想定より発電できていない状況になれば、実際の供給曲線はSp´ということになります。

 

買電市場

 

しかし供給量を均衡量より落とすわけにはいきません(落とせば停電)ので、電力会社は供給する価格はそのままに、供給量を維持します。
つまり、下の図の赤い部分だけ電力会社は赤字をこくわけです。

 

買電市場

 

ずっとこのままの状態が続くことはなく、次期もソーラーパネルでの発電量が伸びない見込みなら、その電力会社は買電価格を引き上げるでしょう。買電価格が引き上げられれば、消費者は消費量を減らします(かも)。
そして買電価格を引き上げるということは、売電価格を引き上げる余地がでてくるということでもあります。

 

ということで売電市場に戻ります。

 

売電市場

 

ソーラーパネル発電者からの供給が足りない状況からは、買電価格と売電価格の上昇が予想されます。

 

つまり、ソーラーパネル設置者は、他社から契約を移してくることが考えられます。ソーラーパネルの設置も増えるでしょう。

 

そして均衡します。

 

売電市場

 

ここであらためて売電価格について考えてみます。

 

取引量は定まりましたが、価格は電力会社の掌の上のように見えますね。

 

買電単価>売電単価

 

となるように設定すれば、電力会社は儲かります。
買ったものをそれより高値で売れるんですから、絶対に儲かります。

 

ただしそうするとソーラーパネル設置者はわりを喰いますので、ほかの電力会社と秤にかけるようになります(かも)。

 

そう、自由競争です。
これが電力自由化の主眼なのです。

 

消費者とソーラーパネル設置者が賢く立ち回ることで、電力会社の競争が促され、電力会社と取引する人たちの利益になります。

 

 

 

さてここであらためて、さしあたっての均衡点を考えましょう。
ここまでついてこれた人なら簡単ですよね。

 

均衡点は、

 

“買電単価=売電単価”

 

です。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

今回は、売電市場の均衡分析を修正しました。

 

私たちが合理的経済主体として振る舞えば、落ち着くところは

 

“買電単価=売電単価”

 

です。

 

はたしてそれが何年後になるかは、計算できません。

 

 

 

しかし

 

「そうなるかもしれない」

 

ということを考慮していれば、どのように行動すればいいのかの、ひとつの指針を持つことになります。

 

 

 

私はこの考え方をした上で、

 

「のせれるだけのせる」

 

という決定をしています。

 

大赤字になる可能性は低く見えますし、環境のことを考えれば、現状ではフル導入がベストだと思っています。

 

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